私は幼少時から主婦になるまでずっとアトピー性皮膚炎です。
とても症状が悪い時、海に入るとき『しみるかな』と恐々入ってみると、痛くない。あー良かった。と思いながら楽しみ、その日の帰路、あれ、なんがすごく調子が良くなった気がする、と気づく。もしかして海水浴はアトピーにいいのかなという思いが芽生える。
次の海水浴でもやっぱり調子がよくなる。アトピーが改善されている。その日の帰りの車の中ではっきりと感じる。
私のアトピーにははっきりと海水浴が合っているようなので、改善する理由を調べてみました。
海水浴がアトピーにいい理由、改善する理由(Yahoo知恵袋より)
理論的で一番しっくり感じた説明がYahoo知恵袋にありました。長文ですので一部を引用させていただきます。
アトピーに海水浴が良い場合と悪い影響がある場合があると述べられていますが、まず、良い場合の説明を引用します。
- 肌が海水に浸かると濃度勾配により体内の水分が海水中に移動します。この時に肌表面の角質の深部にとどまっていたアレルゲンが肌から海水方向に押し出されます。
- 肌から水分が奪われることにより、角質が引き締められ、肌のバリア機能が高まります。
- 海水により角質を含む真皮層から水が奪われると、体内から補われるため、逆に肌が潤う形となります。
アトピーは、原因と結果が非常に明快な病気です。つまりアレルゲンを遠ざければ炎症反応は(絶対に)惹起されません。このため、角質が引き締められてアレルゲンが追い出されればアトピーは一時的にもピタリと治まることになります。
しかしいずれ元の生活に戻っていきますから症状はぶり返してきます。
原因は生活環境中のアレルゲンの存在です。海水浴で引き締められても、何れは皮膚のターンオーバーにより角質は剥がれて行きます。そうすると下の方から生まれた角質は引き締められていないことや、様々な環境的要因(例えば石鹸や洗剤の過剰使用など)により角質が荒れて、隙間にアレルゲンが入り込んで炎症が再燃することになります。
従って、海水浴で肌が引き締められたあとは、入浴時などに石鹸や洗剤の使用をできるだけ控えるか、時折、塩水(3.5w/v%、水100mLに塩を3.5gの割合で添加)に浸かるなどすると(この時絶対に石鹸や洗剤で擦ってはいけません)、安定した状態が持続されると思います。引用:Yahoo知恵袋より(「アトピーと海水浴について 2歳の娘がアトピーです」のベストアンサーの回答の一部)
真偽のほどはわかりませんが、私の体感的な症状とぴったり合致しているので、そういうことだったのかなとストンと受け入れられる説明でした。
私のアトピーの患部は表皮が固くなってぼろぼろ剥けて、中がやわらかい薄い皮で、かゆくて掻くと汁がでてしまうようなタイプです。海水浴帰りには皮がしっかりと固く強くなっている感じです。中でうずくような痒さも消えています。
海水浴でアトピーが悪化する理由
次に、アトピーに海水浴が悪い影響を与える理由についての説明を引用します。
アトピーはアレルギーによる炎症症状が肌で起きるものですが、アトピーが長く続くと、徐々に肌表面の神経密度が高まり、結果として非常に過敏になってしまいます。これを「過敏性の亢進」と言います。
肌の過敏性が亢進すると、アレルゲンでなくても、物が触れたりするなどちょっとした刺激で肌に炎症が起るようになります。従って、肌が過敏になっている場合は、海水浴は悪い方向に作用すると思われます。
引用:Yahoo知恵袋より(「アトピーと海水浴について 2歳の娘がアトピーです」のベストアンサーの回答の一部)
ということなので、自分で合っていないと思ったらやめたほうが良いと思います。
海水の塩分濃度について
余談ですが塩分濃度が気になったので調べました。
生理的食塩水 約0.9%
海水 約3.5%
です。知恵袋回答者の濃度(水100mlに塩3.5g)と同じです。
ちなみに家庭で作りやすい分量に直すと、
水(2カップ+大さじ1)に塩大さじ1を入れるのと同じです。
脊椎動物が発生した約4億年前の海水の塩分濃度は約 0.9% だったそうです。
アトピーに良いと言われる温泉(塩化物泉)
温泉の成分による区別で「塩化物泉」と呼ばれるものがあります。これがアトピーに良いと言われています。塩化物泉は日本の源泉の27%を占め、単純温泉に次いで多い泉質です。
近所の温泉でも見つかりやすいと思います。
アトピーの聖地・豊富温泉(とよとみおんせん)
特にアトピーに効くと有名な温泉を紹介します。
(注意:医療ではありませんので、必ず治るというわけではありません。悪化する場合もあるかもしれませんので、自己責任でお願いします。)
北海道の札幌からも5時間かかるという場所にある豊富(とよとみ)温泉。アトピーの聖地ともいわれているそうです。肝斑とアトピーに定評があるとか。石油の匂いがする塩化物泉です。
豊富温泉で供用されている温泉には、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)と含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)の2種類の泉質があり、いずれも黄濁し、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいます。
弱アルカリ性で高張性の温泉は肌にやさしく、温泉成分が体内に浸透しやすいと言われます。成分に多く含まれる重曹・ホウ素は皮膚を綺麗にする・殺菌効果が高いという特徴があります。また豊富温泉の最大の特徴である油分は保温保湿効果が高いと言われ、乾癖やアトピーに対しては、油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられます。
宿泊できる施設は、とよとみ温泉 川島旅館やニュー温泉閣ホテル、ホテル豊富などの他、長期滞在者などのために安く泊まれる施設もあります。
豊富町温泉保養宿泊所「湯快宿」は富浦町が運営する自炊形式の宿泊施設で、キッチン・バス・トイレ完備で1泊2500円~、長期になるほど割引率もあがります。
シェアハウス「湯の花荘」は1ヶ月:35,000円~40,000円( 風呂無し・キッチン・トイレ共同)で自炊可能。お風呂は無く、日帰り温泉施設「町営温泉入浴施設 ふれあいセンター」に通うことになります。
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