【終活】リビングウィル(書式・カード)の書き方と考え方!

リビングウィルとは終末期の医療・ケアについての意思表明書のことです。

数年前に母親を看取り、義父母の闘病を見ていくなかで終活を考えはじめ、リビングウィルを作っておきたいと強く思いました。医療従事者でも専門家でもありませんので、書籍やネット上で調べています。

リビングウィルの書き方、書式、カードの作り方、等、調べたものの中で、参考になるものを備忘録としてまとめます。

リビングウィルとは? 法的効力はあるの?

終末期、治る見込みがない時に自分がどういう治療をしてもらいたいかを書き留めて示すものがリビングウィルです。リビングウィルは直訳すると「生前の意思」です。急な事故や病気で意思表示できなかったり、認知症で判断ができなくなった時のために、家族や医師に意思表示しておくものです。

胃ろうや点滴などチューブや機械につながれて辛い闘病を強いられるか、人工呼吸器やあらゆる手段を使ってでも生きたいか。自分の意思を具体的に明示するのです。

遺言書のように法的効力はありません。しかし、意思を尊重されることが多いとのことです。

リビング・ウイルはあくまで私的な文書で法的拘束力はなく、患者の提示を医師が無視しても違法ではありません。それでも協会の会員へのアンケートでは、リビング・ウイルを医療者に提示した患者の9割が実際に意思を尊重してもらえました

引用:日本尊厳死協会HPより

 

現在、厚生労働省では「延命治療をしない」という選択は「本人の意思があれば尊重。ただし紙に書かれている等確認できることが必要」とされています。

リビングウィルの例文

私が現代の医学では不治の状態であり、死が迫っていると診断された場合は、単に死期を伸ばすためだけの延命措置は行わないでください。

私の苦痛を和らげるための十分な緩和治療(麻薬などの適切な使用)を行ってください。

もし持続的植物状態(還延性意識障害)になったら生命維持装置を外してください。

これを書いた紙を家族に見せ、わかりやすい場所に保管しましょう。コピーを保険証入れにいれておくことも家族に伝えておくと、いざという時に役立つかもしれません。

リビングウィルの書式リンク集!

ネットや本でリビングウィルの書き方を調べています。

遺言書のように法的効力はありませんし、自分が好きなように作って構いません。しかし、医療的にも必要なことが欠けてて役に立たなかったら困りますので、既存の書式を参考にしましょう。

  • 医学博士 大野竜三氏のHPより
終末期の医療・ケアについての意思表明書(リビング・ウィル)の例文 - リビング・ウィルと事前指示書 -書き方と例文-

 

 

 

  • 一般社団法人日本尊厳死協会では、書式は公表していません。入会(会費・年2,000円)しないとみられないようです。下記のページ(入会しなくても読めます)には、リビングウィル、尊厳死と安楽死の違い、延命措置、緩和治療について端的な説明があり参考になります。

 

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「リビングウィル」と「事前指示書」

リビングウィルとともに、自分が判断できない状態の時に医療に関する代理人の指名も含めたものを「事前指示書」といいます。リビングウィルと似ていますが、事前指示書の例文もご紹介します。

 

  • 医学博士 大野竜三氏のHPより
終末期の医療・ケアについての事前指示書の例文 - リビング・ウィルと事前指示書 -書き方と例文-

参考になる書籍

人生のかたづけ整理術 柳田 智恵子著

NPO法人日本リビングウィル協会を2003年に設立された柳田氏による本。リビングウィルだけでなく、モノ、お金、お墓、葬儀、死に方、の5つをテーマ書かれています。

墓じまいの「やり方」、リビングウィルの「書き方」が書かれているわけではありません。

 

残された遺族の間のトラブル事例が紹介されています。仲の良かった家族なのに、良かれと思ってやったことなのにこじれてしまう・・・そんな事を避けるために、墓じまいしておく、延命治療について考えておく、それを家族にきちんと伝えておく、できれば書面で。。。と考えさせられる本です。うちは大丈夫と思っていた人も行動に移そうと考え直すのではないかな。リビングウィルは自分のためだけでなく、遺族のためにも役立つものになるかもしれません。

迷っている方はご一読されることをお勧めします。

 

あとがきに、柳田さんのリビングウィルが掲げられています。とてもシンプルなものです。考えすぎずにこんなふうに、どこかに書き記しておこうかなと思いました。by もわみ

これで安心最期の望みをかなえるリビングウイルノート 日本尊厳死協会著

その医者のかかり方は損です 長尾和宏著

リビングウィルに特化した本ではありません。平穏死をすすめる長尾先生のお考えが1冊でまとめられているので、おすすめです。内容は現場医療従事者ならではの、下記のようにさまざまなのお話がかかれています。

・リビングウィルを書いて家族に保管場所を教える
・ジェネリックは信用しない
・医者にはA4にまとめた病歴を持参し問診表にはさむ
・抗がん剤の辞め時は自分から言う
・往診してくれるかかりつけ医を見つける
・1日1時間歩こう

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