プレバト俳句!東大生鈴木光さんの2019年1月~3月の俳句全てを解説付きでご紹介!

プレバト俳句の査定ランキングで鈴木光さんが詠んだ2019年冬(1月から3月まで)の俳句を、解説付きでご紹介します。

2019年4月からの俳句は「プレバト俳句!東大生鈴木光さんの全俳句解説+可愛いインスタも!」で更新しています。

クイズ番組東大王で綺麗で才媛なのは周知の事実でしたが、俳句も若いキラキラした句を詠んでいます。おじさんたちに染まってきたプレバト俳句査定ランキングが、さらに面白くなってきました!

初出場で才能あり1位
→2回目も才能あり1位で特待生昇格
→3回目は現状維持
→4回目は1ランク昇格で4級になりました

初出場、2019年1月3日放送。判定は「才能あり、1位。75点」

お題は「初詣のお賽銭」

『賽銭の音や 初鳩 青空へ』

賽銭の音(さいせんのおとや)
初鳩青空(はつばとあおぞらへ)

鳴り響く音や、さわやかな光景が目に浮かぶようです!

解説

鈴木光さんの説明:静まり返った境内のお賽銭箱に5円玉を投げ入れると音が響いて、それに驚いたように鳩が空へ飛び立っていって願いを空へ届けてくれるようだなと思って俳句を詠んだ。

 

夏井先生の評:賽銭で場所が想像でき、音もちゃんと出てくる。初鳩という新年の季語が出て、最後に青空という広い背景が出てくる。
中七の「音や」の「や」で強調してカットが入り「青空へ」の「へ」で初鳩の羽ばたきの音も響かせている。お見事。直しは無し!

この句は2019年3月28日の『プレバト!第1回俳句アワード』にて1月の最優秀月間俳句に選ばれました。

 

2回目、2019年2月14日放送。判定は「才能あり、1位。72点」で 特待生に昇格!

お題は「東京から見る富士山」

『教室の わたしを富士へ 白き梅』

教室の
わたしを富士
白き

「教室」というワードが学生らしく引き込まれましたが、初めは句がどういう意味かわかりませんでした。光さんの説明を聞いたとたん、また清々しい光景が浮かびます。素晴らしい。夏井先生の「朝の梅」「風の梅」も素敵。(・・・語彙が陳腐ですみません)

解説

鈴木光さんの説明:「教室で、ふと窓から梅の香りがして外を見てみると、そこで初めて富士山があったと気づいたという句です」

夏井先生の評

  • ふつう、「わたし」という言葉を書く必要はないのだが、これは意味がある。
  • 「わたしを富士へ」で止めているのが良い。そのあとに「連れてって」と書きたくなるが、言わなくてもわかるからそこで止めているのが良い。
  • 今後のアドバイスとして・・・「白き梅」以外に「朝の梅」「風の梅」に変えてもいい

2回目出場を見終えての、当ブログ管理人の感想

俳句を作ったこともないブログ管理人ですが、僭越ながら、鈴木光さんの俳句は最初の回に輝いている!と感じました。そして2回目も一瞬でキラキラを感じました。そのあとの大御所の俳句はふんとも思わず・・・。堂々の特待生入りではないでしょうか?次の俳句が楽しみです。

3回目、2019年3月7日放送。査定結果は『現状維持!』

鈴木光さんは前回、特待生になりました。なので、もう点数はつかず、昇級か現状維持か降格の査定を受けます。

お題は「春の号外」

『センター街 滲む号外 春の雨』

センター街 (せんたーがい)
滲む号外  (にじむごうがい)
春の雨   (はるのあめ)

↓夏井先生の直しで

センター街
号外滲む 
(←語順が変わっただけ)
春の雨 

 

解説

鈴木光さんの説明:「通学路の途中にあるセンター街。センター街の夜、雨に打たれてくしゃくしゃの号外を見つける。号外はすごく大きなニュースのはずなのに、雨に打たれて文字がにじんで風化していく。渋谷のそういった若い街の勢いを詠みたいと思って作りました。」

夏井先生の評

  • 評価のポイントは「滲む号外」
  • 素材はとてもよく切り取れている。まさに映像。渋谷の雑踏がちゃんと見えてくる。号外というものによって場面も見える。最後の抑えが春の雨。材料の集め方は問題ない。
  • 問題は、5・7・5の終わりが名詞で全部切れる、三段切れ。三段切れ=意味・映像・調べが断片的になりがち。
  • これを回避するには語順を変えるだけ。「滲む号外」を→「号外滲む」に変えるだけで、リズミカルに。

これを受けて鈴木光さんのコメント:「三段切れは勉強していなかったので、消化して次また、頑張ります。

 

4回目、2019年3月21日放送、査定は、1ランク昇格!4級に。

お題は「春の旅行計画」

道化師の ギャロップのごと 牧開き

道化師の 

ギャロップのごと

牧開き(まきびらき)

解説

鈴木光の説明:『牧開きの季節になると馬屋から閉じ込められていた動物が一気に駆けていくっていうところを描写したかったんですけど、「道化師のギャロップ」っていうクラッシックの名曲があるんですけれど、規則的名蹄の音を連想させるのとどこかイメージが重なるなという春の始まりをイメージして作りました。

夏井先生の解説:評価のポイントは「道化師のギャロップのごと」という長い比喩の効果の是非です。

こんな展開で来るとは思いませんでしたね。「道化師のギャロップ」の曲の明るさとか元気さのようなイメージを、音楽として聴かせながら「のごと」の比喩に転換していきます。3分の2を比喩に使ってしまっているわけですから、あとは季語とのガチンコ勝負しか残っていないわけですよね。それが「牧開き」。長い冬が終わって春になって牧場に出ていける。牛や馬が勢いよく駆け出していく、その映像がちゃんと「ギャロップ」。しかも喜んでおどけている、そういうのが全部出てくるわけですね。春を喜ぶ牛や馬の、足、蹄が全部見えてきましたね「。こんな風に音楽と映像を一緒に合わせて表現しようとする、その発想も見事です。

直しはありませんでした!

鈴木光さんの変化

他の出演者の句に対して、度々浜田さんからコメントを求められました。その時のコメントが堂々としています。変に謙遜することもなく、さすがです。浜田さんからも「あなたやっぱ回を重ねるごとに声がでてきてますよね。いいと思います。」と言われていました。浜田さんも鋭いですね。そして、鈴木光さんには敬語になっちゃうんですね(笑)

プレバト俳句リンク

プレバト俳句ランキングについての記事、こちらもどうぞご覧ください。

 

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