「安楽死」についての話題の本、おすすめ5選!

「安楽死」に関する話題の本、おすすめの5冊をご紹介します。

日本では令和元年現在、安楽死は認められていません。海外では合法の国、州があります。認めている国でも、外国人を認めているのはスイスだけ。現在日本人が数名、スイスで安楽死を迎えています。

安楽死、尊厳死、平穏死、自殺幇助、セデーション、区別はついていますか?いくつかの本を読み比べてみることをお勧めします。

『安楽死を遂げるまで』宮下洋一 著

第40回講談社ノンフィクション賞を受賞した渾身ルポルタージュです。実際に自殺幇助の現場に立ち会った事例がいくつも描写され、考えさせられます。

『安楽死を遂げた日本人』宮下洋一 著

2019年6月発行。神経の難病を患う日本人女性が安楽死を選択し、スイスに渡った。NHKスペシャルで6月2日に「彼女は安楽死を選んだ」で放送されました。

患者本人、家族の葛藤と感動的な最期を描いたドキュメンタリーです。

『痛くない死に方』長尾和宏 著

病院で1000人、在宅で1000人を超える患者を看取ってきた医師、長尾和宏さんの著書。「「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?」や「病気の9割は歩くだけで治る! ~歩行が人生を変える29の理由~ 簡単、無料で医者いらず」などの著書でも有名です。

安楽死、尊厳死、を混同していませんか?日本の海外の「安楽死」と「尊厳死」の定義がそもそも違うこと、安楽死、尊厳死、平穏死の違いや、日本はまだまだ安楽死には程遠い現実の中でも、「痛くない死に方」を教えてくれる、一冊です。もちろん自殺の仕方ではありませんよ!末期がんになって、終末期の医療(胃ろうとか点滴)、適切な緩和治療のお話です。現実問題として、日本で認められていない安楽死を海外に行って行使する勇気はないが、できるだけ安らかに逝きたい、死ぬのが怖い、という方におすすめ。

自分が望んでも、病院・医師によっては痛くない死に方ができないケースが多いのです。しっかりと「リビングウィル」を書いておくことと、

この本の中でも紹介されている、長尾先生著の「さいごまで自宅で看取るいいお医者さん」で、自分の住む地域のお医者さんも調べたくなりました。

『安楽死で死なせて下さい』橋田寿賀子 著

「安楽死でしなせてください」の発売は2017年8月。テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の脚本家として有名な橋田寿賀子さんのエッセイです。第78回文藝春秋読者賞を受賞し大きな反響があった話題作です。その後、2018年3月には「安楽死、もうあきらめました」と、橋田寿賀子さんが語ったインタビューはこちら↓

https://www.asahi.com/articles/ASL2S4G1BL2SUEHF001.html

『平成君、さようなら』古市憲寿 著

「平成君、さようなら」は、テレビでよく見かける社会学者の古市憲寿さん著の小説です。芥川賞候補になりました。

『安楽死が日本で合法になっている』フィクション小説です。実際に合法で安楽死ができるようになったら本人も周りの人もこういう風に考えるのかしら、と考えさせられる。ここでは「自殺」に近い形ではある。安楽死に失敗した話がでてきてぞっとしましたが、フィクションです。タワーマンションやウーバーや芸能人の名前が出てきて実話かと間違いそうになりますが、フィクションです。性的な描写がきついのでうっかりお子様には勧めないほうが良いと思います。

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感想

漠然と安楽死が認められれば良いな程度にして考えていませんでしたが、安楽死、尊厳死、平穏死、自殺幇助、セデーション、緩和治療、延命知将、リビングウィル、多くの言葉を学びました。スイス、オランダなどで行われる方法、手段は同じではありません。自分の最期を自分で決める勇気があるか、判断ができるか、わかりません。怖がりな私は、死について考えすぎるのも怖いし、考えなさすぎるのも怖い。ただ、知識がつくと漠然とした不安は減るように感じます。

 

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