お正月は家族揃って迎えたいものです。その行事の一つに『お屠蘇』があります。
お屠蘇は日本酒やみりんが主原料で、自宅で簡単に作れます。
また、アルコール分を蒸発させて、ノンアルコールにすれば、子供やお酒が苦手な人,運転者も一緒に楽しめます。
どうぞレシピをご覧ください。
普通のお屠蘇のレシピ
材料
「屠蘇散(とそさん)」、日本酒、本みりん、だけです。
『屠蘇散(とそさん)』はスーパーやドラッグストア、通販などで購入します。年末になると店頭でみかけるようになります。みりんのおまけについてくることも。
売られているのは、上の写真のような和風の袋入りで売られていることが多いようです。2回分入って2~300円程度とお求めやすい値段です。
ティーバッグになっていて、中身は漢方の(山椒(サンショウ)・細辛(サイシン)・防風(ボウフウ)・肉桂(ニッケイ)・乾薑(カンキョウ)・白朮(ビャクジュツ)・桔梗(キキョウ)の粉末や欠片です。独特の香りがします。
みりんは「本みりん」を使用します。「みりん」と売られているものは料理用でアルコールが入っていなかったり、塩分が追加されているので、お屠蘇には使いません。
日本酒は本醸造の美味しいものの方が、もちろん美味しくできます。普通のでもOKです。
作り方
購入したお屠蘇の袋に作り方が書いてあるので、その通りに作ります。
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大みそかの夜にコップや瓶などの容器に「屠蘇散」と日本酒と本みりんを入れ、漬けておきます。(5~8時間放置します。長時間経つと濁って苦みが出ますので逆算して漬けこむと良いです)
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元旦の朝、褐色になり十分に溶け出したら袋を取り出します。
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お銚子に移し、元旦の朝にいただきます。(温めたりしませんよ)
日本酒と本みりんの割合は、お好みです。
甘いのが苦手な方は日本酒だけでも、甘いのが好きでお酒が苦手な方はみりんだけでも構いません。
クックパッドでは日本酒:みりん=2:3 で作ったレシピがありました。
屠蘇散の説明書では、日本酒180ml、みりん30~50ml、砂糖小さじ2~3杯とかかれていいるものもあります。
我が家では酒飲みなので、日本酒:みりん=3:1くらいが好きです。
ノンアルコールのお屠蘇のレシピ
始めに、日本酒と本みりんを小鍋に合わせ、沸騰させてアルコール分を飛ばします。煮切り酒にします。アルコールの沸点は78℃なので、温める程度ではなく、ぐつぐつ沸騰させます。3分以上沸騰させて煮切り酒になったら、あとは、上記の普通の作り方と同様に作ります。
日本酒が苦手な場合はみりんだけにします。日本酒の分量もみりんに置き換えます。
みりんだけならいいだろうと勘違いされている方もいますが、「本みりん」も「お酒」です。みりんだけでも、しっかりアルコールを飛ばしましょう。
- 日本酒と本みりんを合わせ(または、みりんだけで)沸騰させてアルコール分を飛ばす。
- 容器に1と屠蘇散をいれて、5~8時間漬けこむ
- 屠蘇散の袋を取り出し、お銚子に移して、いただく
お屠蘇の飲み方、飲む順番(お作法)
いつ頂く?
元旦に挨拶を交わしたら、始めます。
飲む順番は?
その場にいる、一番年の若い人から、年の順に、飲みます。厄年の人は一番最後にします。
飲み方は?
まず、<略式>のやり方。
- 家族全員東を向く(私はやらなかったけど・・)
- 飲み手が杯を両手で持ち、最年長者が屠蘇を注ぐ(つ、つ、つーっと。始めの2回は注ぐフリ、3回目に注ぐ)
- 飲み手は杯に口を付け、く、く、くーっと、3回杯を傾けて飲む。始めの2回は傾けるだけ、3回目に飲み干す)三々九度みたいな感じと言えば
- 飲み終わったら、次に若い人へ杯を渡し、今飲んだ人が次の人へ屠蘇を注ぐ。この時右側から注ぐ
- ・・・以下、同様に繰り返す。
この記事を書くために、いろんなサイトを参考にしてまとめました。家族全員が東を向くというのも、右側からというのも知りませんでした。
厳格にやらなくても、おじいちゃんや従妹たちと揃って集まって、食卓を囲んでわいわい回して行くのが楽しかったなぁ、と思います。
略式でなく正式なやり方を知りたい方は、下記のリンクをご参照ください。
通販で購入するなら
正式な道具がなければ、急須やお銚子や杯があればOK.
それもなければ・・・100円ショップでガラスのティーポットを買って、家にある小さなコップや、おちょこや、ぐい吞みや、ワンショットグラスでも、ワイングラスでも・・・。
置く場所に困らなければ、通販で意外と安く買えます。
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